こんにちは。今回は...
目標としていた50回が過ぎ、60回目です。
...やっと行けたなあ。でも流石に100は厳しいかなあ。
まあ、気楽にやって行きます。w
唐突ですが...
...昨今、「老害」と言う言葉をよく耳にします。
あまり良いネーミングではないですが...
高齢者による、ルールやモラル、マナー違反を指す言葉でしょうか。
交通事故やハラスメントは社会問題と言ってもいいかも知れません。
一言で言うと、「切れる老人」でしょうか。
絶対数が多いから目立つだけかもしれませんが、年齢を重ねると、どうしても心身の機能が衰えるため、仕方がない反面...
特に少子高齢化の日本では、さらに目上の方を敬う風潮があり...
色々重なり合って...
「老害」
と言う、嫌な言葉が出来てしまったのかも知れません。
政治家の方の問題発言等もこれにあたるのかな。年配の方、多いですもんね。
特に最近は、
「なんでこんな発言するんだろう」
と思いますね。何もいい事ないのに。
本来なら、尊敬され、敬愛されるべき存在であるべきかも知れませんが...
う~ん。
もちろん、尊敬できる方もたくさんいらっしゃると思います。
...私なんかがどうこう言える問題ではないかも知れませんが...
......
もう10年以上前かなあ...秋口か初冬の頃だったと思います。
...営業職を仕事としている頃
お客さんの一人に、御年80歳くらいの女性がおりました。
昔ながらの日本家屋に一人でお住まいの方でした。
エンドユーザーが高齢者であることは、特に珍しいことではありませんでした。むしろ多いくらい。
で、その女性(Aさんとさせていただきます。)は落ち着いた物腰で、優しい印象を与える方でした。
当時の私から見れば、お祖母ちゃんと言ってもいいでしょう。
...正直、年配の方のお宅に伺うときは、当時でも少し身構えていましたから、軽く安心しました。
...やっぱり言葉遣いやマナーに厳しい方も多いですし、説明して理解していただくのも時間がかかりますから。
...その日は特に問題なくAさん宅での商談が終わり、ご挨拶を済ませ、
車で次の営業先に移動している途中...
!!
...業務用(仕事用)の携帯がない!
特に個人情報が入っているわけではなく、ロックもかかっているためそこまで問題ではないのですが
失くしたら困ります。
...始末書ものです。
一瞬で思い出しました。
「Aさんの家だ...」
結構、Aさん宅から離れてから気が付きました。
ただ、今から取りに戻っていては、次のアポイントに間に合いません...
「...厄介だな。」
取り合えず、
プライベート携帯でAさん宅に電話しますが...出ない。
で、一応失くした(Aさん宅に忘れた)業務携帯の番号にもかけますが...
これも出ない...
Aさん宅にあるのは間違いないと思うのですが...出かけてしまったのでしょうか。
...心ここにあらずの状態で、取り合えず次のアポイントを済ませ、取り合えずAさん宅に車で向かいました。
途中電話しますがやっぱり出ない...
困ったなあ。行っても留守だったら待ってなきゃいけないしなあ...
などど思いながら車を走らせ、Aさん宅に着くころには、もう薄暗くなっていました。
ようやくAさん宅に到着すると...
玄関と門扉の間(庭?)...にAさんが立っています!
手になにか持っています。
...私の携帯だ!
Aさん、私を見つけると嬉しそうに、携帯を頭上に掲げ、左右に動かしています。
「ここにありますよ!」と、言わんばかりに。
車を降りると、Aさん、足早に私のところに寄って来て...
「よかったー!...貴方が出て行ってから、コレを置いていったのに気が付いて...すぐ外に出たんだけど貴方もういなくなっちゃってて...貴方の会社に電話しようかとも思ったんだけど、そうしたら、貴方が後で上司の方に怒られるんじゃないかと思って...」
...それで、ずっとここに(外に)いたの?!2時間以上も!...途中何度か家の中に入ったかも知れないけど...いやそれでも申し訳ない。
「何回かコレが鳴ってたんだけど、出方がわからなくて...それに勝手に人様の電話にでるのもアレだし...ごめんなさいねえ。」
Aさんは私がすぐ戻ってくるだろうと、ずっと私の携帯を持ち、外で待っていてくれたのです。...2時間以上...
謝るのはもちろん私の方...何度謝っても足りないくらいです...
私はひたすら謝りに謝りました...
いいのよ、いいのよと繰り返すAさん...
...そして無事携帯を受け取り、会社に戻る車の中...
私は自分が恥ずかしくなりました。
私は、携帯を失くしたことが会社に知られると始末書だ、とか...
Aさんが出かけたと思って、そのことに対して厄介だなと思ったり、とか...
次のアポイントに間に合わないから、Aさんのお宅に携帯をとりに行くのを後回しにしたり、とか...
そう...
私は「自分の事」しか考えていなかった...
逆にAさんは、「私の事」だけを考えて下さっていた...
その日初めて出会った、自分から見れば孫ほどの人間の事を...
...本当にかなわない...
こういう素敵な年のとり方をしてみたいと...
当時、小僧なりに思いました。
いまだに時々思い出します。...今も元気でいて欲しいと、心から思います。
...
...あれ、何の話だっけ?
そうだ、「老害」
えーっと...ま、良い高齢者の方も、もちろんいっぱいいるよと。
若くてもお年寄でも
女性でも男性でも
日本人でも、海外の方でも
だからどうだって、決めつけてしまうのは、あまり良くないのかなと
良い人もいるし、そうでない人もいると...
って言う、あたりまえの話でした。
今回はここまでです。
ご訪問ありがとうございました。
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