2024年12月7日

メニエール病は非常に診断が難しい病気です。

以下はメニエール病の診断基準になります。

A.症状
1.めまい発作を反復する。めまいは誘因なく発症し,持続時間は10分程度から数時間程度。
2.めまい発作に伴って難聴,耳鳴,耳閉感などの聴覚症状が変動する。
3.第Ⅷ脳神経以外の神経症状がない。
B.検査所見
1.純音聴力検査において感音難聴を認め,初期にはめまい発作に関連して聴力レベルの変動を認める。
2.平衡機能検査においてめまい発作に関連して水平性または水平回旋混合性眼振や体平衡障害などの内耳前庭障害の所見を認める。
3.神経学的検査においてめまいに関連する第Ⅷ脳神経以外の障害を認めない。
4.メニエール病と類似した難聴を伴うめまいを呈する内耳・後迷路性疾患,小脳,脳幹を中心とした中枢性疾患など,原因既知の疾患を除外できる。
5.聴覚症状のある耳に造影 MRI で内リンパ水腫を認める。

診断
メニエール病確定診断例(Certain Meniere’s disease)
A.症状の3項目を満たし,B.検査所見の5項目を満たしたもの。
メニエール病確実例(Definite Meniere’s disease)
A.症状の3項目を満たし,B.検査所見の1~4の項目を満たしたもの。
メニエール病疑い例(Probable Meniere’s disease)
A.症状の3項目を満たしたもの。

診断にあたっての注意事項
メニエール病の初回発作時には,めまいを伴う突発性難聴と鑑別できない場合が多く,診断基準に示す発作の反復を確認後にメニエール病確実例と診断する。

※日本めまい平衡医学会、メニエール病、遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン(2020年版)より抜粋。

Aを満たせば、メニエール疑い。

全部満たせばメニエール病確定、ですかね。

なので蝸牛型メニエールは、別物ってことですね。たぶん。めまいを伴いませんから。

ややこしいですね。

確定と確実が、言葉的にややこしいですね。どちらが重度なのかわかりにくいです。

ポイントとなるのは…

Bの5 聴覚症状のある耳に造影 MRI で内リンパ水腫を認める。

これです。これだけでメニエール病確定かどうかわかります。

逆に言うと、これ(内リンパ水腫)がなければまだ回復する可能性があると考えられます。

メニエール病の「原因」は内リンパ水腫です。

ただ残念ながら、いまだに内リンパ水腫ができる原因ははっきりわかっていません。

本来なら「確定」例以外は、

メニエール病と呼ぶべきではないのかも知れないですね。

ただ、上記以外でも、ドクターが診断すれば、それはメニエール病となってしまいます。

自分が本当にメニエール病かどうか知りたいのであれば、

内リンパ水腫があるかどうか調べればいいのです。

最近は内リンパ水腫を確認できるMRIを、置いている病院も増えたようです。

一昔前は、日本に数台しかなかったみたいですよ。

私は都内の病院でMRIを撮りました。保険適応でも1万円以上はかかりますけど。

もちろんばっちり水腫がありました。

そして難治性メニエール病が確定しました。

確定したからどうなるわけではありませんが、はっきりさせたいのであれば一つの手段かもしれません

私の詳しいMRIの体験談はnoteに有料記事(300円)で載せてあります。良かったら見てみてください。

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