中学生の頃、仲の良い友達がいました。
親友と言っても過言ではなかったと思います。
彼はスポーツ万能。成績優秀。背も高く女子からモテモテのナイスガイ。
一方の私は何をやっても中の下くらいの感じ、クラスでも目立たないタイプの平凡より下の人。
でも何故か彼とは気が合いました。
ですが、ある日突然…
彼がまったく口をきいてくれなくなりました。
本当にある日突然でした。
なにか私が温厚な彼を怒らせる事をしたのは確かだと思うのですが、いくら考えても何が原因かわかりませんでした。
で、どうしようもなくなり、彼に
「私がなにか気に障ることをしたのなら謝る。ただ申し訳ないが思い当たることがないので、私が何をしたのか教えて欲しい」と言いました。
それでも無視され続けました。
この問いかけも彼をさらに怒らせたのかも知れません。
私はずっと彼に謝り、話しかけ続けましたが、彼が反応する事はありませんでした。
ついに私も諦めてしまい、彼に話しかけるのはやめました。
とうとう彼とは、卒業するまで口をきく事はありませんでした。
て言うか、それ以降も彼と話す事はかないませんでした。
彼と私に、共通の友達等いれば何か聞き出せたのかも知れませんが…
…さて
このお話には何のオチもありません。これが全てです。
私が彼を怒らせ、許される事なく現在に至る。それだけです。
今思う事は
「無視」は最大の苦痛を与える。
嫌いな人間より、好きな人間に無視される方が何万倍もこたえる…
ってところでしょうか
今でも彼は私を嫌っているのか
あるいは無視し続けた事を悔いているのか
はたまた私の事などとっくに忘れているのか…
今となっては確認するすべもありません。
もう何十年も経ちましたが、いまだに彼が夢に出てくる事があります。
夢の中では、彼と私は楽しそうに遊んでいます。
中学生の姿のままで。
後悔と言うものは人であれば誰もが経験しますが
弁解する余地がなければどうする事もできません。
今までの人生の中で、許せない人、出来事は多くの人に存在するとは思いますが
許す、許さないに関わらず
話だけは聞いてあげるべきだと思います。
[…] 以前「中学生の頃の親友の話」と言う記事を書きました。 […]