2024年9月12日

管理人のメニエール病発症からこれまでの歴史を記したいと思います。

分けての投稿になるかと思いますが、お付き合いください。

発祥は、正確には突発性難聴から始まりますが…

2005年(たぶんです。なにぶん昔の事なので…)

その頃私は、車を使用しての営業を仕事としておりました。

ある日、

「なんだかラジオの音が変だ。」

と思いました。

なんか音が割れて聴こえると言うか…響いていると言うか…

はい。お察しの通り。

ラジオの故障ではありません。数日後、自分の耳がおかしいことに気が付きます。(遅!)

例えるなら…

片耳の中に小人がいるような…

小人が私が聴こえる音に合わせて笛を吹いているような…不思議な感覚。

とりあえず近くの耳鼻科に行きました。

何度か通院しましたが、結局原因不明。

診断名は「突発性難聴」。

この時、出された薬が悪名高きイソバイドシロップ…

甘くて苦くて酸っぱくて…

世界一まずい薬です。今は画像のように分包になっていますが、このころはプラスチックのボトルに入れられていたのです。ビックルより少し大きいくらいのボトルと記憶しております。

で、ですね

これを一日3回飲むのは、当時の私には至難の業だったわけですよ。

まず外回りをしているのに、このボトルを車に積んで持ち歩く…

キャップに入れて飲むのですが、ただでさえ不味いのに、ボトルがべたべたして衛生的にもどうかなあと。

さらに当時は、決まった時間に食事をとることが困難だったこともあって…

忙しいのを良いことに、飲んだり、飲まなかったり…

今はきっちり飲んでますけど。

そして

この時通っていた耳鼻科は

地域では割と評判の良い耳鼻科でしたが、通い続けても治らずらちが明かないため

その後大きめの総合病院へ行くことになります。

ちなみにこの時点で数か月経っています。

突発性難聴は2週間以内に通院し、適切な処置をすれば、7~8割の方は回復すると言われています。

仕事が忙しかった事もありますが、この頃の自分を殴ってやりたいです。

仕事などどうでもいい。体が一番大切と。

で、総合病院へも2~3回位通いますがこれまた治らないため、もう通院もしなくなりました。

↑ この時は、十年の時を経て自分がどうなるかわかっていない様子。…愚者ですね。若いからいつか治ると思っていたのです。

さらに数か月後…

やがてピッポロピッポロいってた耳が、いつの間にかキーンという感じに変わり、固定されていきます。

健康診断で毎回所見あり。軽度の片耳難聴となります。

で、この頃めまいはどうかというと…

もともと私はめまい持ちで、椅子等に座り頭をそったりすると、BPPV(良性発作性頭位めまい症)的なめまいはありました。

あと貧血で低血圧でした。(関係ないのかな)

そして十数年の月日が流れ、

ついに、一生忘れないであろうあの日が訪れます。

時は2018年、二月の寒い夜でした…

2018年 2月の寒い夜

その頃私は馬車馬のように働いておりました。

営業職で、月の残業は60~70時間位でしょうか。

数字だけ見ると、たいしたことないように見えるかも知れませんが

日本のサラリーマンの悪しき伝統、サービス残業を入れると実際はもっと長時間です。

また、当時の会社の体制もひどいもので、休みの日に電話がかかってくることもしばしば。

トラブルが起きても、山のように決して動かない上司。全ての責任を部下になすりつける人間でした。

それでいて私は恥ずかしいくらいの薄給。

でも、まあ

これと言って学も技術もコネもない私は、まあこんなもんだろうと思っていました。

今思えば、体からのヘルプサインは出ていたんだと思います。

耳の調子が悪い…

なんだかめまいがする…

ちょっともう無理かもしれない…

でも当時は、代わりの人間がいないことで、なかなか相談することが出来ませんでした。

上司に相談しても、何もしてもらえないことはわかっていたので。

だけどこのままではいけないと

流石に上司に体調がおかしいと相談しました。ですがあまりまともに取り合ってもらえませんでした。とりあえず時間ある時に病院行けば?…みたいな感じで…

私が病院へ行くために、誰が代わりに私の仕事をしてくれるのか?

そう言った提案は一切ありませんでした。

まあ、予想通りでした。が、正直今でも恨んでいます。

そしてとうとう仕事帰りの電車の中で、一生忘れられない事件が起きます。

なんか気分が悪い…

座席が空いたので座り、目を閉じました。

真冬なのに、なぜこんなに暑いのだろう。

ダウンを着ていたのでそのせいかなとも思いましたが、その直後物凄く寒くなりました。

何だこの感覚?経験したことのない悪寒がします。

今日は帰ったらすぐ寝てしまおうなどと考えているうちに、電車は駅に到着しました。

座席から立ち上がった瞬間…

視界が歪む!

今まで経験したことのないめまい!

歩くことができません。

それでも必死に家路をたどりますが、真っすぐ歩くことが出来ません。

駅近くの空き地までなんとか歩き、座り込みます。

これ、ヤバいやつだ…

治まりそうにない…

しばらくすごく迷いましたが、救急車を呼ぶことにしました。人生初です。

自分で119番通報し、電話で話している間に救急車が到着しました。

こんなに速いんだと思いましたね。頭が下がります。到着するのは、ね…

救急隊員の方が、

「こっちをみて」と…

なにやら私の目の前にペンのような物を出して、私の目をみているようです。

今はこの意味がわかります。たぶん眼振(黒目がぴこぴこ動くこと)をみていたのでしょう。回転性めまいの場合、眼振が起こります。肉眼でもわかります。

「めまいはぐるぐるですか?ふわふわですか?」

…これなんですが…

…正解はぐるぐるです。

あの時は正直よくわかりませんでした。何故だろう?

今は発作の時、はっきり回転しているのがわかるのですが、あの時は回転している感じがわかりませんでした。

しばらく考えて

「どちらかと言えばふわふわです。」

と答えました。

救急隊員の方は不思議そうにしていたと思います。

で、救急病院に搬送されて点滴を受けました。でも回復はしませんでした。

ドクターから

「特に脳に異常はないと思う。とりあえず耳鼻科に行って下さい。申し訳ないけどベッドがないので入院はできない。」

みたいな感じのことを言われました。耳鼻科がない病院だったんですよねえ…

なんか、久しぶりに、自分のことがかわいそうだと思いました。

めまいがおさまっていない、よれよれの状態でタクシーを呼びました。よく電話できたと思います。救急夜間受付の方が、気の毒そうな目で私を見ていました。

なんとか家に帰って…(今思えばよく帰れたと思います。)

…それからなんだかんだあったのですが、長くなるので今回は省きます。

…そして翌日、近くの耳鼻科に行きました。運よくめまい外来のある耳鼻科でした。

本来は予約制ですが、おそらく私の(ふらふらの)様子を見かねて、先に順番をねじ込んでくれたのだと思います。

ふらふらしながら色々な検査をしました。ぐらぐらした板?の上に乗ったり、壁に貼ってあるシールを見て、目をきょろきょろさせたり…

一通りの検査をして、ドクターの問診に移ります。

で、その結果…

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